黄色い桜、鬱金、うこん、ウコン。
ウコンはサトザクラの1品種で、ショウガ科のウコンの名前からきている。
カレーの色味や風味に使われる調味料のウコンからだ。
花が淡い黄色で、咲き終わりの頃には赤みを帯びる。
赤みといってもほんの少しで、一般的なサクラの色に近くなる感じ。
春爛漫の桜といえばピンク色が多いが、この桜はとてもめずらしい黄色。
公園などでみかけると、他の桜と混ざって、やさしい色をしている。
花びらが何枚も重なって一つの花になる八重咲き。
重量感があるのにやさしい色とやさしい主張。
なんだかホッとする色だ。
ソメイヨシノより遅く咲いてくるので、花を見をのがしてしまっても大丈夫。
サトザクラは京都の仁和寺に多く植栽されており、4月中旬から下旬に訪れると楽しい。
また、大阪造幣局の通り抜けの花見も有名である。
造幣局の花見はニュースで取り上げられることが多いため、ソメイヨシノを見逃しても思い出すことができる。
2018年は大きな台風や大雨で大変だった。
木の状態も、土の状態も心配である。
今年はどんな花を咲かせてくれるのか。
少しずつ暖かい日が増えてきて、新しい生活にも慣れてくる頃、この花に会いに行こう。