虹をつくるには?(童話)

ぼくの母さんはたまにキゲンが悪くなる。

それはぼくがぬいだくつ下をあちこちに放り投げるからだ。

また、仕事から帰った母さんにごはんを早くつくってよって言うからだ。

でも、毎日毎日ぼくのことをいろいろしてくれる母さんのことが大好きだ。

 

母さんのキゲンがよい時はお花に水を上げているときだ。

鼻歌なんてうたいながら、じょうろをふりふりしている。

たまにじょうろの近くに虹ができると、とってもうれしそうで虹だよ!って教えてくれる。

 

ぼくも虹が大好きだ。

見たい時になかなかみれないけれど、たまに見ることができる。

空に大きな虹を見つけた時はおもわずさけんでしまうよ。

わぁ、虹だぁぁぁ!

 

今度の母さんの誕生日には虹をプレゼントしようと思うよ。

どうやって作るかって?

それは今研究中。

虹を作るためにいろんな色の粉を集めているんだ。

粉はどうやって作るかって?

それはじょうろの中に石と一緒にあるものを入れて、よーく振ると粉ができるよ。

 

まずは赤い粉を作ろう。

昨日食べたりんごの皮。

この皮をこっそりもらって、じょうろにぽい!

そして小さな石を一緒にぽい!!

ガシャガシャふるよ。

少したつと石は消えて真っ赤な粉ができてるよ!

 

次は青い粉を作ろう。

穴のあいたぼくの青いくつ下。

いっつもはくから穴が大きくなってもうはけないよ。

だから、じょうろにぽい!

石もぽい!

ガシャガシャガシャガシャ。。。

ちょっと時間がかかったけれど

青い粉ができたよ!

 

そうやって集めた粉をもう一度じょうろに入れてお水もいれる。

それから、光に向かってお水やりをするんだよ!

すると虹ができるのさ!

今は赤と青色の粉しかないから2色の虹になっちゃうよ!

 

ほら!

2色でもきれいでしょ!

でもやっぱり虹はもっと色がほしいね。

何か粉にできるものはないかな?

 

お庭にある葉っぱを粉にしてみよう!

じょうろに葉っぱをぽい!

小さな石もぽい!ぽい!ぽい!

カシャカシャカシャ。。。

できたかな。

ちょっと深い緑の粉ができたよ!

 

こうやっていろんな色の粉を集めているよ。

お芋のかわからむらさき色の粉。

ミカンのかわからオレンジ色の粉。

でもなかなか集まらない。

だから虹色の粉を作ろうって思った。

 

そうだ!シャボン玉だ!

じょうろの中にシャボン玉をふっ!ふっ!ふっ!

たくさんシャボン玉をふき入れたよ。

そして小さな石をぽいぽいぽい!

カシャカシャふると、少しだけど虹色の粉ができたよ!

 

これで虹を作る粉の完成!!!

あとは母さんの誕生日に虹をプレゼントするよ!

 

今日は待ちにまった母さんの誕生日。

母さんは朝から少し元気がない。

せっかくの誕生日もそんなにうれしくないって感じ。

早くプレゼントをあげよう!

 

母さん!

僕からの誕生日プレゼントだよ!!

よーくみててね!!!!

僕は机の引き出しからたくさんの粉をだいじにもってきた。

母さんは、ちょっとおどろいた感じ。

そして、じょうろにたくさんの色の粉をいれたよ。

そしてお水をじょうろにいれて準備完了。

 

母さん!

今日は僕がお花に水をあげるね!

お水と一緒に虹もできるようにしたんだよ!

 

わぁ!!!

ステキな虹!!

じょうろからステキな虹が飛びだしたよ!

いつもの虹よりたくさんの色がある!!!

母さんはうれしそうにさけんだよ。

 

これからはいつでも虹ができるよ!

今日はとてもいい日になりそう!

ありがとう!

すごくうれしそうな母さん。

 

明日はどんな色の虹をつくろうか?