イチゴは子供の頃あまり食べた記憶がない。
高級な果物だったからかもしれない。
果物はリンゴやバナナが多かった。
しかし、赤くて甘いイチゴが好きだった。
その季節にしかおいしいイチゴは食べることができなかったように思う。
お弁当にイチゴが入っていると、非常にやる気が出てたのを思い出す。
学生時代にイチゴを農家の方に分けてもらったこともある。
ある日、栽培ハウスの近くを通るとたわわにみのるイチゴがあった。
ハウスの奥の奥までイチゴはずっとなり続けている。
きっと明日収穫されるだろうイチゴもたくさんあった。
このイチゴ食べてみたいと思った。
待つこと数十分。
農家の方が来られたので、声をかけて分けていただいた。
格別に美味しいイチゴだった。
そのぐらいイチゴが好きだった。
イチゴに興味を持ったのは小学生の低学年のときだ。
イチゴの種がホームセンターで売られていた。
イチゴを育てる概念がなかった。
朝顔やひまわりは育てたことがあったけども、イチゴである。
種を買ってもらい、挑戦した。
朝顔やひまわりと比べ物ならないほど小さな種。
鼻息で飛ばしそうになりながら、手をぷるぷるふるわせながら種をまいた。
そして、種袋を熟読した。
このイチゴは四季成りイチゴで実は小さめ。
一年に何度か収穫できるとある。
毎日欠かさず水やりをして、発芽するのを待った。
しかし、待てど待てど芽は出てこなかった。
1週間、2週間と芽はでないまま過ぎていった。
ついに土の表面に苔がうっすらはえてきた。
駄目なような気がした。
数10粒あった種はひとつも発芽しなかった。
水が多すぎたのか、種が死んでいたのか、それとも気温が悪かったのか不明である。
芽が出なかった記憶だけが残った。
上記がイチゴとの出会いである。
その後、実験でイチゴを選んだことで、少しだけイチゴに詳しくなった。
しかし、以下の通り決してイチゴ栽培がうまいわけではない。
今は苗から四季なりイチゴを育てている。
想像したようにモリモリは収穫できていないが、花を楽しみながら、たまにイチゴをもぎ取りながら楽しんでいる。
この夏もイチゴが無事越えてくれるように育てていきたい。
これからもステキなイチゴと出会いますように。