4つ上に姉がいる。
物心ついたときから姉である。
姉の買い物にはついていきたいし、姉の着る服は着てみたい。
そんな感じで、姉のコピーならぬ真似真似真似で育ってきた。
たまに真似しすぎじゃない?などと釘をさされながら、やはり真似がやめられなかった。
お古のランドセルはちょっと悲しいのに、お下がりの服は嬉しかった。
姉につきまとっていた私だが、姉は私をかわいがってくれた。
しかし、年の差4つは大きい。
どんなに頑張っても一緒に対等に遊ぶことは難しかった。
鬼ごっこに映画鑑賞、買い物、遊園地、どこへ行くにも私はお荷物になった。
思い返せば、迷惑な状況が浮かんでくる。
その時は必死について行きたいだけで、人のことなど考えていなかった。
大人になってあの時はついてこられてしんどかったと、姉がつぶやいた。
そらそうだ。
きっと頑張って仲間にしてくれていたのだと思う。
今頃言うけど、ありがとう。ありがとう。
大人になって姉と疎遠になりかけたが、不思議とならなかった。
今でも気にかけてくれるし、振り返るとずっと気にかけてくれている。
そして、事あるごとに姉をしてくれる。
今では親になり、子育てに奮闘中の姉。
子供はだいぶ大きくなり一緒に遊ぶには無理がでてきた。
しかし、姉の小さい子供と一緒に遊ぶ日々は楽しかった。
自分が確実に若くなった。
姪は小さいときの姉に似ているが、少し違う。
この不思議な距離感がおばさんということなのだろうか。
だいぶ大人に近づいて自分の世界を持つようになった姪だが、未だに遊びに来てくれる。
小さな頃を思い浮かべ、かわいく思うと同時に大きくなった感動もある。
月日の流れの早いこと。
若い気持ちは置いておいて、自分もありがたいことに年をとっている。
これからの未来が楽しく豊かになってほしい。
さて、作りおきしている牛乳プリンを食べて夏バテを解消しよう。