いちごのつぶやき

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運動会 段ボールリレー

運動会のシーズンは終わりでしょうか。

そろそろマラソンの季節ですね。

どちらにも思い出があります。

まずは運動会。

遠い遠い昔えすが、保育園の運動会で親子参加のダンボールリレーがありました。

今は親子でやる競技も減ってきているような気がしますが、数十年前の、あの頃は盛んでした。

だから親は観戦するだけでなく、参加もあるので大忙し。

応援なら遅れることもできるが、参加となると遅刻はだめですね。

子供は親と競技に参加できて、楽しいし、燃えるし、さらに思い出になります。

実際に、ほとんど記憶にない運動会ですが、保育園でやった親子ダンボールリレーははっきり覚えています。


そのダンボールリレーとは、親子でダンボールに入って、転がりながら、ダンボールを次の親子につなぐというものです。

大きなダンボールを寝かして、親子で並んで入ります。

そして、手と足をうまく使いながら、前も見えない状態で転がしながら進んでいくのです。

ダンボールの両サイドは空いているので、投げ出されないようにしながら。

当然、親子でスピードの差があると、曲がって進んでしまい軌道修正が必要になります。

ダンボールリレーは親子で体の大きさも違うし、進む速度が異なり頻繁に暴走するのです。


母親は運動会の前日におもいっきり行くからなと釘をさしてきました。

もちろん運動会だから一生懸命は必須です。

しかし、いざスタートすると目の色をかえて突進する母親。

私は5歳くらいだったと思いますが、必死についていきました。

母親は普段の生活で、この勢いはありません。

たかがダンボールリレーのつもりが、真剣勝負。

必死で四つん這いになりながら、進みました。

一度だけ、外を確かめようと親子で両サイドに顔を出してみると曲がっていない。

これで行くぞ!の掛け声とともに、スピードは増加。

砂埃を上げながら、突進していきました。

おそらく何組かの親子を抜き去り、ぶっちぎりで1位になり、ダンボールを次の親子に渡すことができたのです。

親の真剣に勝負する姿を初めて見ました。

すごかったねと先生方や保護者に声をかけてもらいました。

するといつもの穏やかな表情の母親に戻っていました。


普段の育児に家事に真剣な姿は知っていたのですが、勝負事への参加。

運動会で初めて触れた親の性格。

真剣にするところは真剣にしたいという潔い性格です。

昨今、運動会では順位をつけない競技も増えているとか。

それはそれでいいのかもしれませんが、あの1位を狙っていく真剣で燃えるような感じは、心に焼き付いています。

いろんな場面で真剣な姿はあるのかもしれませんが、ともに真剣になる瞬間は多くないような気がします。


私の中で運動会といえばリレーでもなく、組体操でもなく、ダンスでもなく、パン食い競走でもなくダントツに

ダンボールリレーです。

その後の長い母親との生活を振り返れば、あの突進していく性格は素であったのだろうと感じます。

はじめて触れたすごすぎる眼差し、真剣な動き、楽しかったです。

いつまで経っても忘れられない思い出です。