ペンフレンド

ペンフレンドは文通により結ばれている友達。

文通は遠く離れた友達や知り合いと手紙を通じてコミュニケーションをとること。

この文通やペンフレンドって言葉はあまり見かけなくなった。

今はインターネットの普及でリアルタイムに会話もできる。

メール、SNSという言葉は至るところにあふれている気がする。

その昔、オーストラリアの方とペンフレンドだった。

文通をしていたのだ。

なかなか返ってこない返事。

返ってきたら返ってきたで、なかなか読めない英語の手紙。

そして、なかなか返せない返事。

そんな思い出があるので記憶をたどってみる。


ペンフレンドの申し込みは手紙で親がやってくれた。

その後、事務局から返事が来て、あなたのペンフレンドはオーストラリアの方ですと。

はじめはドキドキしながら自己紹介の手紙を書く。

英語の辞書をあれこれ見ながら、最後は中学生の英語の教科書から抜粋して手紙を仕上げる。

というより、マイネーム イズ〜。

アイアム ア サーティーン イヤーズ オールド。

教科書を書き写す。

ペンフレンドと何度か手紙交換するうちに相手は同じ中学生、ジュニアハイスクールの生徒だと分かった。

日本のことを少し学校で学んでいる女の子だった。

オーストラリアは日本の事を学ぶ授業があるとのことだった。

その後何度か手紙交換が進む。

自分の好きなものを紹介する。

やっている部活動を紹介する。

住んでいる近くの有名なところを紹介する。

京都にいたので金閣寺を紹介。

知っていると返事がある。

そして、日本のことを紹介するために、折り紙で鶴を折って同封する。

その返事の手紙と一緒に、腕輪を送ってくれた。

どうもオーストラリアでは友達と腕輪というかブレスレットを交換するようだ。

そのブレスレットは日本の組紐に似ていて、様々な色の糸が組み合わさってできていた。

誰でも使えるようにうまく結ばれているブレスレットは着け外しも便利で気に入った。

日本では見ないもので、とても嬉しかったのを覚えている。


お礼に日本の干菓子を送った。

自分でも食べたことがないような、ちょっと高級な干菓子。

花の形や富士山などが形作られた干菓子で日持ちがするものを母と選んだ。

その後の返事には干菓子をトライした、ありがとうと書いてあった。

どうもお口に合わなかったようだ。

食べ物は難しかったのかもしれないと今になって思う。

まぁ、日本の紹介なので、これはこれでいい経験だけども。

その後、本人の写真が送られてきた。

友達数人と写っているもので、なんと大人に見える方だった。

というか大人。

実際には中学生だが。

自分との見た目の違いにびっくりしたのを覚えている。

これも文化の違いか、それとも自分自身の成長の差かは不明だが。

こちらも写真を送ってみる。

キュートだねと返事をもらう。

なるほど、キュート。

ここでも年齢差を感じる。

どうみても、相手の方をキュートとは言えない感じだ。

この見た目の違いがとても印象に残っている。

その後も手紙を何度かやりとりした。

自分の英語はそんなに上達しなかったが、海外の方とやりとりができたことはとてもよかった。


グーグルで検索してみると、今も国際文通をする人を募集しているようだ。

きっと私がやっていたのはこの国際文通だ。

メールやSNSでだいぶ海外のことが知れる時代だが、文通でじっくり話してみるのもいいかもしれない。

自分で辞書を引いて、手書きしたものは記憶に残る。

一対一での手紙のやり取りは何年経っても異空間の思い出として残っている。

私の場合は高校生手前くらいでこの文通は途切れてしまったがやってよかったことの一つだ。