英会話レッスン。
いつもレッスンの始まりはこの質問からだ。
「今週あったことは?」
えーっと、歯医者に行って、旅行して、仕事が忙しくて。
ペットに服を作って、友達とカラオケをオールして。
子供とスキーに行って、日焼けして、お土産は雷鳥の里です。
海外から友達が来るので案内場所を下見して。
生徒4人、先生一人のグループレッスンだったが、それぞれが話していく。
私の場合、毎週毎週報告できるようなこともなく、いつも困っていた。
買い物して、仕事して、でもそんなに話すほどの変化がない。
これはありがたいのかもしれないが、生活に張りがないとも言える。
そして何より会話が盛り上がらない、続かない。
会話に困っている時、先生が持ってくる話題が「生まれ変われるなら何をする?」
この話は誰かが会話に困るとよく先生が聞いてくれた。
生まれ変わったら。。。
生まれ変わっても今の仕事がしたいと話した瞬間、先生はおぉ!グッド!ナイス!すごい!
と前向きなリアクション。
ということは今の仕事は適職だよ!!!!とテンションアップ!
きっと仕事で大成するよとの発言まで。
わたし、、、そんな大成とか考えたこともなかったけど、サンキュー!!!
と前向きになる。
しかし、生徒らの反応は。。。反対
生まれ変わっても今と同じ仕事は考えられない。
もっとお金をもらいたい。
医者がいい。弁護士がいい。
もっと名誉のある仕事がしたい。
仕事をしたくないけど金持ちになりたいなどの反応。
皆、仕事に不満をもっているもよう。
あの時ああしていれば、人生は変わったなどなど。
意外に満足度は低い。
そして、同じ仕事をしたい人はいなかった。
よくビールがコップに半分入っている時の表現で
日本人は半分しかない。海外は半分もある。
ネガティブ=日本、ポジティブ=海外という結果になることが多いらしい。
これは文化の違いなのでいいと思うが、仕事に関する感覚も違うのかもしれないと感じた。
海外は嫌なことはすっぱりやめて、次に挑戦する。
日本は嫌なことも我慢して続けつつ結果をだす。
そんな違いを感じた英会話レッスンだった。
ちなみに英会話に通っていた生徒は私から見て、多くが成功者のようにみえた。
英語を使った仕事をしていたり、やりがいのありそうな仕事だろうと想像して話を聞いていた。
しかし、別のやりたいこと、やりたかったことがあるのかもしれない。
生きているうちに好きなことに挑戦しておきたい。
好きなことに没頭しておきたい。
英会話のノートを見直す度に「うまれかわったら〜」の会話を思い出す。
そして、人生をもっと楽しみたいに行き着く。
先生はオーストラリア人に生まれた。
その後、インド人と出会い、世界中を旅する。
その後、日本に来て結婚、日本が大好き。
日本で英語の指導をしながら心理学を学んでいる。
そして、よく旅にでる。
旅先は聞いただけでもアメリカ、インド、ネパール、ニュージーランド、北海道、滋賀県などなど。
60カ国ほど旅をしたとか。
今はオーストラリアに在住。
秘境に訪れた時の話はよくレッスンで話をしてくれた。
世界の車窓からを見ているような気分。
どこでこんな秘境を見つけてくるのか不思議な程、秘境なところまで。
宗教の違いを感じる話もおもしろかった。
英会話を習うというより、文化の違いに触れたように思う。
生まれ変われないけれど、毎日が新しい一日。
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