仕事でラジオに出演することになった。
それも生放送だ。
パーソナリティーさんと話しながら仕事の宣伝をさせてもらうというものだ。
出演の1〜2週間前に何を話すのかについて打ち合わせをする。
まずは宣伝したいことの資料集め。
とりあえず多めに集める。
初めてのことなので、余裕を持って、確実に。
落ち着いて、間違いがないか確認。
打ち合わせはベテランのパーソナリティーさんのおかげでスムーズに。
複製した資料を渡し、伝えたいことの内容を説明。
こんな流れがいいのではとアドバイスもいただき納得。
あとは本番を迎えるだけとなった。
いよいよ本番の日。
ラジオ局のスタジオに15分前に到着。
温かいお茶をいただき、ソファーでリラックス。
携帯電話など鳴り物はスタジオには持ち込まず、ここの待合室へ置いておく。
パーソナリティーさんが出迎えて下さり、お茶を囲みながら時間を待つ。
なかなか来ないスタート時間。
余裕がないと生放送だから。時間ぎりぎりよりはいいね。遅刻は駄目。
パーソナリティさんは、あそこの「うどん」が美味しかったとか、今度、新たまねぎを分けてあげるねとか、終始リラックスムード。
なかなか来ない本番。
やっぱり緊張するよねぇ。。。とか考えすぎずでいこうと腹をくくる。
お茶の飲みながら話しているうちに、不思議と心が軽くなる。
なんとなくいつもどりの感じに。
すごいパーソナリティさんの話術。
そして、温かいお茶の魔力。
温かい部屋の不思議。
心臓のドキドキがなくなったところで防音の部屋に入り、いよいよスタート。
パーソナリティーさんがポチッとボタンを押して話し出す。
なんと透き通る声。
声がいいとは、こういうことか。
めちゃくちゃ聞き取りやすい。
いつもどおり。いつもどおり。前向きに。前向きに。
ついに質問を投げかけてもらう。
さっきのお茶を囲みながら話したノリで話してくれている。
心の硬さが取れていき、緊張は少なめ。
うまく答えられる。
これが初めてのラジオだった。
もちろん、すべてうまくいったわけではない。
まず、質問に間違えて答えたものもある。
あぁぁぁ違うと思ったら、パーソナリティさんがうまく訂正してくれた。
よかったぁぁぁぁぁと思うのも束の間。
もうひとつミスをする。
年度と年のちがいについて混乱したのだ。
「この催しは2020年度3月の予定です」と「この催しは2021年度3月の予定です」と混乱。
ここを混乱して間違う。
2021年度だとだいぶ先だぞ。。。とか後になれば自分に突っ込めるのだが、その時は駄目だった。
脳が思考停止した。
これもうまく訂正してくれた。
この年度については、話している最中は気づかず、指摘してくれるまで、分かっていなかった。
普段何気なく使っていると、頭が真っ白になった時、正解を理解するには時間がかかった。
これもパーソナリティさんのおかげで、うまく訂正でき、間違いなく伝えられ、すべてが無事終了。
よい経験をさせていただきました。
ほっ。
まさかのラジオ出演でした。
その後、年に2回ほど出演させてもらっています。
もう10回以上の出演になっているでしょうか。
何度経験しても本番の緊張感には慣れません。
でも今では間違っても、気づけば慌てず訂正をする。
会話の中のように、スムーズに訂正。
そして、最後にパーソナリティーさんが適切に訂正をしてくれている。
パーソナリティさん、ありがとう!
プロの仕事に触れる度に、感動が増していく。そして、異分野の仕事に触れると少し世界が広がるように感じている。
自分も頑張っていこう。