長い長い階段を登って参拝する。
子供の頃は完全に遊び場にしていた(ごめんなさい)。
静かな境内。
電車好きな弟のため、たまにケーブルカーで山頂まで行っていた。
このケーブルカーの傾斜がいつもの電車と違って興奮。
とても楽しかったのが30年以上前。
小さい頃の記憶は恐ろしい。
高速道路から山の上にある石清水八幡宮が見える度に、よく行ったなぁとつぶやくこと何十回、いや何百回か。
大人になった。
階段で久しぶりにお参りしようと思った。
階段で行けば、ご利益ありそう。
なんと罰当たりな考え方。
階段でもケーブルカーでも神様は平等です。
運動不足解消のため階段で。
もっと、罰当たりな気もする。
そんな動機で、麓まで車で向かい階段を利用するつもりだった。
しかし、車で一気に頂上まで行ってしまったのだ。
なぜ?
完全にナビを頼りにしていたから。
そう、車で行くのは初めて。
いつも京阪電車で行っていた。
だから、ナビに石清水八幡宮と入れると山頂にある駐車場を案内してくれたのだ。
あの階段を身構えていた。
400段ほどある階段、あの階段を身構えてスニーカーで来ていた。
しかし、着いたのは山頂。
頂上で京都市を一望しながら参拝し、清々しい気持ちで帰ってきた。
さらに時が流れた。
石清水八幡宮に行こう!
階段の選択肢は論外だった。
迷わずケーブルカーで山頂へ参拝に向かうことを選択。
駅の近くのパーキングに駐車。
子供の頃のようにワクワクが増してくる。
ケーブルカー。ケーブルカー。
なんとケーブルカーが新調されていた。
鮮やかな黄金色!
2019年10月、「男山ケーブル」改め「岩清水八幡宮参道ケーブル」に。
車両も一新「あかね」、「こがね」と名付けられていた。
小さい頃に乗った、あの京阪のツートンカラーが懐かしい。
変わらない傾斜。
ゆっくりゆっくり進んでいくケーブルカーが懐かしい。
中腹で、すれ違うケーブルカーは今も変わらない。
もちろん新しいケーブルカー内も最適だった。
変わらずそこにある嬉しさを噛み締めながら参拝へ向かった。
ケーブル山上駅から三女神社の前を通り御社殿へ
手水舎、南総門、神楽殿。
石清水八幡宮 御社殿でカバンをおろし、帽子をとって参拝
楠木正成の楠が立派で目に焼き付ける
たくさんのご神木があるが、一際すごい。
建武元年1334年
楠木正成が必勝祈願参拝の際に奉納したと伝わる樹齢700年にせまる御神木。
京都府指定天然記念物。
たくさんの社、貴船社、住吉社。
若宮社は改築準備。
水若宮社。
南総門から西総門、北総門、東総門、南総門へ。
境内をゆっくり進む。
大きな木々に包まれながら。
深呼吸しながら。
ゆっくりゆっくり。
神聖な気持ちに。
石清水八幡宮、今後もお参りさせてもらいたい。