いちごのつぶやき

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渇すれども盗泉の水を〜文具紛失事件〜

二年ほど前の記事の再掲載です。

一部加筆修正していいます。


私が小学1年生だったころの話。

キキララちゃんのかわいい定規と筆箱、鉛筆、消しゴムを買ってもらった。

珍しくたくさん買ってくれたように思う。

これで学校生活も楽しく過ごそうなんて思っていた

数日後、文具類がごっそりなくなったのである。

 

キキララちゃんの定規と鉛筆、消しゴムがない。

あるのは筆箱と今まで持っていた文具のみ。

とても複雑な気持ちになった。

もう買ってもらえないだろうと思い、親には言わなかった。

言えなかった。

しかし、家で宿題をする時、姉が気づいて大声で叫んだのである。

文具がなくなっているじゃないか!!!!

それもかわいいのがなくなっている!!!

騒ぎが大きくなった

これでよかったのだ

ないものには早く決着をつけなければ。

そんなこんなで、親が気づき探すことになる。

 

家にはない。

落とし物入れにもない。

先生にも聞いたような気がする。

友達にも聞いた。

どこにもなかった。

楽しく使えた期間はとても短かった。



数日後。。。。

友だちがなくなったものと同じ定規を持ってきたのである。

えっ!!!

それって私のでは?

目を見開いた

名前を書いていたはず!

しかし、名前を書いていたシール部分はなくなっている

だから証拠がない。

悲しかった。

親にちらっと言った。

すると友だちの家まで聞きに行くといった。

この展開にもびっくりしたのを覚えている。

その友だちの家に聞きに行くと本人が出てきた。

あなたの定規など知らないという。

そして、家の中に入っていった。


これでこの出来事は終わった。

 

帰りは無言で歩いて帰った。

親のすごい行動力は今でも記憶に残っている。

でもどうにもならないこともある。

その後、自分の文具にしっかり名前を書いた。

そして、可愛いものは極力控えてシンプルなものを持っていった。

かわいいものは家で宝物として持っておいた。

あの不思議な出来事は煮え切らないまま終わった。

 

きっと私が自慢していたのだろう。

キャラクターのセットで文具を揃えて浮かれていたのだろう。

親は持っているもので勉強ができるできないは決まらないとか言っていた。

そうだろう、もちろんそうだろう。

しっかり勉強に向き合う姿勢が結果に結びつくだろう。

勉強に文具の模様は関係ないだろう。

 

このような紛失する出来事は結構あるらしい。

体操服がなくなったり、お金がなくなる

ひどいときは自転車がなくなる

なくなるって悲しい

買えないからなくなるのではないだろう

私はその後、楽しい学校生活で、その出来事を忘れていった。

ごくごくたまに思い出す程度になり

すっかり忘れて卒業した

 
その後の人生において

自分にも言い聞かせる言葉。

隣の芝生は青い。

そう

人のものはよく見える。

うらやましくなる。

追いつきたくなる。

その時に思い出す言葉は隣の芝生は青い。

 

そして、自分がとんでもない出来事をしでかした時に親に言われたひとこと。

渇不飲盗泉水、熱不息悪木陰 である。

渇すれども、盗泉の水を飲まず、熱すれども、悪木の陰に息わず

 

この言葉一生忘れないで生きよう。