いじめについて。
小さかった頃、いじめられた経験がある。
もしかすると、相手はちょっとした「からかい」のつもりだったのかもしれない。
しかし、自分の記憶に深く刻まれている。
おまけにいじめていた人の名前まで覚えている。
いじめていた側はどんな大人になっているのか?
関係はもちろん途切れているので知るよしもない。
昔々のある日、少し年下のA君もいじめれているのを目撃した。
その時、とっ捕まえる!と頭に血が登った。
気づけば「こらー!いじめるな!!」と叫んで走り出していた。
いつもはいじめられる側から、取り締まる側へ。。。
ちょっと年上だから?
なぜ追いかけたかは不明だ。
いじめてる側は「???」
「誰?」って態度。
でも逃げていく。
逃げるってことは悪いってこと(怒り)
いじめられているA君はなんとも平気な感じ。
でしゃばりすぎた??
とか冷静になりながらとぼとぼ家に帰った。
すこし経ってから、どう思うのか聞いてみた。
もちろんいじめは嫌らしいし、論外とのこと。
気にしている時間がもったいないとのこと。
そんなところで神経はすり減らさないとのこと。
すばらしい考えだ。
自分にはなかった考え方だ。
そして、別のことでいじめた相手を追い抜いて行くとのこと。
小学生にして、大人な考え方。
なるほど、人はそれぞれできることも違うから。
そんなこんなで、優秀だったA君はいじめれれなくなった。
勉強はぶっちぎってできる方へ。
勉強ができるから、いじめる側の生活とどんどん距離ができていった。
A君はよくできる子になった。
絵を描けば入選した。
高校は優秀なところにいった。
大学も現役で優秀なところだ。
そして、人を救う医者になった。
いじめは気にせずにいればいいとは、もちろん言えない。
しかし、自分の道を極めるのはいいことだ。
いじめに向き合わず、自分を磨く。
今思えば、いじめる側を追いかけても仕方なかったと思う。
いじめる側には、そうなってしまう理由があるのだろう。
いじめる側が減っていくような社会を大人は作っていくべきだ。
いじめる側は断じて悪い。
しかし、これではなくならない。
皆が輝ける人生に。
皆が笑って過ごせる時間が多い人生に。
A君、ありがとう。
私はA君のいじめられてる現場を追いかけてから、いじめられなくなった。
猛勉強した。
A君のようにはならなかったけど、賢くはなった。
前向きに前向きに生きていこう。