子供をやけどさせてしまった。
子供の希望する子供用カップラーメンを作った。
そして、食卓の手の届かないところに置いて、子供用のうつわを取りにキッチンに戻ったのだ。
その間1分もない。
早く食べたかったのか、子供自身で机に乗り上がりカップラーメンを引き寄せたらしい。
そして、ラーメンが倒れる。
机を流れた熱いお湯とラーメンがこどもの足にかかる。
ぎゃーーーーーの悲鳴で駆けつけた時にはすでに遅し。
ズボンがお湯で濡れていて、湯気らしきものが。。。。
気が動転しつつも、風呂場まで担いでいき、水をかける。
かける。
かける。
おい???
水がぬるいぞ??
こんなときに水温40℃がでている。
まずい、温水から冷水に切り替えて水をかける。
泣き叫ぶこども。
いやだ、いやだと叫んでいる。
よく聞くと、お腹冷たい!!!!と叫んでいた。
冷たすぎたか。
いったん水をかけるのをやめた。
恐る恐るズボンを脱がせてみると、赤く腫れている。
あわてて病院に電話をかけるが時間外でならみれるとのこと。
ひどいようであれば救急車にしてくださいと。
皮膚ははがれていない。
迷ったが時間外の外来にした。
車に乗せて、落ち着いて落ち着いてと自分に言い聞かせながら病院に。
その間10分ほどなのだが、こどもが爆睡しだす。
いつもなら寝ない時間だが???
不安に不安が募る。
仕方ない、慣れない時間外の窓口まで子供を担ぎ、受付をする。
受付で体重やら年齢を伝え、その後、待つこと10分だろうか。
長く感じる。
寝たままの子供。
救急車にすればよかったか。
そうこうしていると診察時間になった。
そこで足やら体やらを触診されて起きてくる子供。
先生はやけど箇所以外もあれこれ調べている。
そして、一言。
やけどは大丈夫そうです。
お湯の温度が下がっていたので、事なきを得ましたと。
今後皮膚がただれてきたら再診してとのことだった。
一安心。
ひとつ気になるのがこのお腹回りや首のあざみたいなのは???と先生。
これはアトピーで薬を塗っているのですが、肌荒れが良くなると薬の痕が黒ずんできますと答えた。
先生は「なるほど」と言われるものの、こんなに黒くなりますかと再度質問。
はい、皮膚がきれいになると黒くなることが多いです。
このお薬手帳にある薬を使っています。
予防接種は受けさせていますか?
はい。
では、外でお子さんと待っていてください。
そこから長い時間が経過する。
待てど、待てど先生が出てこない。
そうこうするうちに復活した子供が騒ぎ出し、お腹が空いたと言い出した。
えっっっ???
そういえばお昼ごはんを食べていない。
あのラーメンは全部流れてしまった。
時間外に駆け込んだので、院内のコンビニも開いていない。
カバンを探し回り、出てきたのが子供用せんべい1つのみ。
後で何か買うからとせんべいを渡す。
もぐもぐ食べだしたので、安堵した。
食欲があるなら大丈夫だろうと思った。
ぼーっと待っていると自分もお腹が空いていることに気づく。
先生???
なぜ出てこない?
あれこれ調べているのか?
別の救急があった?
時間外は忙しい気配はしているが。
そうするとドアから先生がでてきて、ちょっと別の先生に相談するのでもう少し待ってくださいと。
嫌とも言えるはずはなく、はいと返答。
長い、長すぎる待ち時間。
お腹が空いて、お腹がなるけど我慢我慢。
診察が終われば、あのコンビニであれとあのお菓子とジュースを買ってと考えながら待つ。
子供はついに走り出す、大声を出す。
やっと先生から呼び出し。
先生が二人に増えている。
どうも皮膚科の先生らしい。
そして、子供の体をまたまた見始める。
どうもアトピーの痕が気になるよう。
ここで、ピンときた。
きっと先生は虐待を疑われているのだ。
二人であれこれ相談しているよう。
で、一言。
予防接種もしっかりうけているし、大丈夫でしょう。
へ???やはり疑われていたようだ。
あの至るところにある皮膚の黒ずみが、殴った痕だと。
お薬手帳もあってよかった。
受診記録がお薬手帳のおかげで残っていてよかった。
虐待していると予防接種は受けないのか。
予防接種を受けておいてよかった。
予防接種は任意が多いけど、多くが受ける傾向にある。
お世話のあとが、虐待のないことを証明してくれたようだった。
そんなこんなで無事診察も終わり、母子手帳も返却されて帰宅できた。
ご飯の時間が3時間近くずれたが仕方なし。
時間外診察ありがとうございました。
虐待を疑われてもいい、一人でも虐待にあって苦しんでいる子が救われるなら。
家に帰って冷静になってから、そう思えた出来事でした。
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