アイスランドポピーを見ると父を思い出す。
父は絵を描くことが好きで、この花をよく描いていた。
公園や広場、小さな花壇の側に座って描かれていく花。
家に帰って仕上げられていく絵。
何枚も何枚も仕上がってくる絵。
季節が変わっても絵をみることができる。
小さなころはよく花の近くで遊んでいた。
風に揺れながら、不思議な質感のカサカサしている花。
きれいな花とは裏腹に、つぼみはぎょっとするほど毛むくじゃら。
色はビビットなオレンジ。
次々に咲く花。
今年もこの花に会いたい。
アイスランドポピーもう終わりですか?
花といえば母のことも思い出す。
スイセン、ハナニラ、ザクロ、アロエ、ツバキ、ツツジ、ラベンダー、モモ、ミカン、ネギ、サクラ、沈丁花、ラッキョウ、ローズマリー、ベイ、ナツグミ、ヤグルマギグ、マサキ、サツキ、サルスベリ、ムクゲ、イチゴなどたくさんの花を育てていた。
ベランダや庭から沢山の実、花、葉を食べたり、飾ったり。
今年もきっと咲いている花々。
切り枝を飾る玄関。玄関に漂う花の香り。
鉢で咲くと、道の側に飾る。
少しでも路行く人に触れていただきたくて。
きれいな花、可愛い花を見ると好きになる。
好きな花が年々増えていく。
咲かなくても、一生懸命育てる母。
そうだ、花を育ててみよう!
小さな小さな種をまいて見よう!
まずは小さな一歩から。